過労死基準超えの労働

看護の仕事をしている方の中には、「どこの病院も同じ様な環境では?」と思っている方も多いと思います。看護師という仕事が、既に多忙な職種となりますから、「どこへ行っても忙しいのは仕方ないだろう」と思っている方もいるでしょう。 しかし、ブラックと呼ばれている職場は通常の勤務時間を越えた状態です。実は2013年には労働状況を調査しており、都内の40の病院を調査したところ、6割の病院が過労死基準を超えた労働を行っていました。「過労死基準超えって、どのくらいの残業なんだろうか?」と思われる方もいると思いますが、最も残業時間が長い病院では、年間2,400時間以上の残業を強いられていたと言います。これは、月にすると327時間の残業時間となっており、常に残業が当たり前の状態と言えます。これでは常に仕事をしている状態となりますから、体も心も持ちませんよね。過労死基準は、月に80時間以上もの残業が強いられる状況を指します。勤務日数を20日とすると1日4時間以上もの残業が毎日続くことになりますから、これでは健康障害のリスクが高まり、将来的に何らかの病気になってしまう可能性が高くなります。看護する側がこういった環境では、患者さんをまともに見ることが出来なくなってしまうでしょう。 このように、ブラックな職場では過酷な労働を強いられていることとなり、安全な環境で仕事が出来ない状況となっています。過酷な労働が続けば、働く側の精神状態も悪くなってしまいますから、正しい判断が出来なくなってしまう可能性もあります。こういった環境を改善していくことが求められるでしょう。

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